■漫湖へようこそ‼
ラムサール条約登録湿地である漫湖。那覇の中心街からほど近い、都会の中にある湿地ですが、水鳥やカニ類など実に様々な生き物が観察できます。
鳥類は、101種の水鳥を含むおよそ200種がこれまでに観察されています。この中には、絶滅が心配されるクロツラヘラサギやハヤブサ、セイタカシギ、アカアシシギなどの種が含まれます。秋から冬、春にかけては、シギ・チドリ類が訪れ、100羽を超すハマシギやムナグロの群れが見られることもあります。
このような鳥たちの餌となるカニや貝、ゴカイなどの底生生物も豊富です。夏の暑い時期の干潮時、干潟一面を埋め尽くすカニ達の姿は圧巻です。
漫湖は、街の喧騒から離れて自然のなかでほっと一息ついたり、いろんな生き物を観察したり、あるいは環境教育の実践の場として、多くの方々に幅広く利用されています。みなさんもぜひ、漫湖へ遊びに来てみてください。
■漫湖はどこにあるの?
漫湖は、沖縄島の南部を流れる国場川の河口、那覇の中心街からは3km、また沖縄の玄関口「那覇空港」からも5.5kmの近距離にあります。
漫湖という名前には“湖”という文字が入っていますが、湖ではなく、河口にできた干潟です。海から3km程度内陸にありますが、海と同じように潮の満ち引きがあります。満潮になると海の水が漫湖に入ってきて、漫湖のほとんどの部分が水の中に沈みます。一方、干潮になると最大で47ヘクタールほどの泥の干潟が現れます。漫湖の南側にはマングローブ林が分布し、その中に小規模のヨシ原が点在しています。