沖縄県には慶良間諸島海域、久米島の渓流・湿地、名蔵アンパル、与那覇湾、そして漫湖と、合計5か所のラムサール条約湿地があります。漫湖水鳥・湿地センターでは「こども環境会議」をはじめとしたイベントなどを通して、沖縄県内のラムサール条約湿地との情報交換、人材交流における連携をはかっています。
干潟、渓流、マングローブ、そしてサンゴ礁とそれぞれ特徴的な湿地にみなさんも出かけてみてはいかがでしょうか?
■慶良間諸島海域 ―多様性に富んだ生命の宝庫
慶良間諸島は沖縄本島の西20~40kmにある渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島、慶留間島など30ほどの小さな島々です。島の周りのほとんどがサンゴ礁に囲まれていて、その海中の景色は世界でも指折りの美しさと言われています。
■久米島の渓流・湿地 ―希少な野生生物の生息地
久米島は沖縄島の西方約100kmにある面積およそ59.1km2の島で、島北西部には標高310mの宇江城岳を頂点とする山なみが東西に広がっています。宇江城岳の周辺にはオキナワジイ(スダジイ)やリュウキュウマツの森林が分布しており、多くの水のきれいな渓流があります。このような環境にキクザトサワヘビ(日本で唯一の淡水性ヘビ)をはじめとする希少な野生生物が生息しています。
■名蔵アンパル ―生きもののつながり
名蔵アンパルは沖縄から南西におよそ410km離れた石垣島の西岸に位置します。名蔵アンパルでは東西1.5km、南北2km程の地域に干潟、マングローブや海岸林などの多様な自然環境がひとまとまりになっており、日本では貴重なタイプの湿地といえます。
■与那覇湾 ―広大な干潟と渡り鳥を眺める楽園
与那覇湾は沖縄島から南西に約290km離れた宮古島の南西部に位置し、広大な干潟と海草藻場がみられます。与那覇湾の広大な干潟はシギ・チドリ類をはじめとする様々な渡り鳥の休息場所、採餌場所となっています。
■漫湖
漫湖は沖縄島の南部、那覇市を流れる国場川と豊見城市を流れる饒波川の合流点に形成された河口干潟です。海から約3km内陸にありますが、潮の干満差の影響を強く受け、干潮時に最大47haの泥干潟が出現します。また、西岸部にはメヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギで構成された約11haのマングローブ林が広がっています。
■ラムサール条約湿地以外にも・・・
漫湖の周辺にはラムサール条約湿地以外にもすばらしい探鳥地があります。沖縄への探鳥の際に訪れてみてはいかがですか?