第2回 沖縄県子ども環境会議 | The 2nd Children’s Eco-forum 2011

概要

  • 期日:2011年8月23日(火)~8月24日(水)
  • 参加団体:漫湖KODOMOラムサールエコクラブ、久米島ホタルの会(久米島ホタレンジャー)、石垣市立名蔵小学校、座間味村立阿嘉小学校、浦添市立港川小学校
  • 会場:漫湖水鳥・湿地センター(豊見城市)、那覇市立森の家みんみん(那覇市)
  • 主催:漫湖水鳥・湿地センター管理運営協議会
  • 後援:沖縄県教育委員会、那覇市教育委員会、豊見城市教育委員会、久米島町教育委員会、石垣市教育委員会、座間味村教育委員会、浦添市教育委員会
  • 協賛:オキコパン株式会社、沖縄コカ・コーラボトリング株式会社、森永乳業株式会社、おきなわアジェンダ21県民会議

会議の実施状況

初日は、14時の集合としました。受付を済ませて、子どもたちの顔合わせと会期中行動を共にするグループ決めを行い、会期中の注意事項等を確認しました。

その後、15時30分から1時間、子供たちが活動している各湿地の紹介を行いました。16時30分からは「那覇市立森の家みんみん」の藤井先生の漫湖の生き物の概要説明の後、木道に出て生き物観察会を行いました。子供たちは、自分たちの湿地と同様な生き物、異なる生き物を見つけては、時に歓声をあげながら、交流を深めました。

夕食の後、那覇市末吉公園に位置する本日の宿泊施設「那覇市立森の家みんみん」に移動しました。「みんみん」では、藤井先生から同施設における約束事の説明を受けた後、藤井先生案内による末吉公園内のナイトウォークを実施しました。久米島の子供たち以外は、ほとんどの参加者が森の夜間観察の経験がなく、コウモリやカエル、ホタル、大ウナギ等を見つけては感激していました。シャワーの後、各自で自分の寝床を確保し就寝となりました。初めは興奮からかなかなか寝付けなかった子供達も日中の疲れからか、1時間ほどでは、眠りにつきました。

二日目は、6時半の起床で始まりました。朝食の前後に各湿地から参加している子供たちが活動発表の練習を行っているのが印象的でした。朝食後全員で「みんみん」施設内外の清掃を行い、バスに乗り込み、こども会議会場の漫湖水鳥・湿地センターへ向かいました。

こども会議の本番開始に先立ち、漫湖水鳥・湿地センター管理運営協議会会長の宜保晴毅(豊見城市長)から歓迎と激励の挨拶がありました。

9時半に開始したこども環境会議(その1)は、各湿地の活動発表から始まりました。各湿地の活動の紹介を興味深く聞いていた参加者は、自身の活動と照らし合わせつつ、活発な質疑応答、グループディスカッションを繰り広げ刺激を受けたようでした。

午前中の会議終了後は、昼食をとり、水鳥センター前面湿地でフィールドワークを行いました。フィールドワークは、水鳥センター職員がガイドを務め、1mコドラートを用いた定量調査の手法を学びました。フィールドワーク時間中の多くは、泥の中でカニやトントンミーと遊ぶこどもたちの笑い声で満ちていましたが、定量調査の手法は概ね理解したものと思います。

フィールドワーク終了後は、こども環境会議(その2)が開催されました。第2回沖縄県こども環境会議の総仕上げとなるこの時間帯は、今年がラムサール条約40周年を迎えることを念頭に、「ラムサール条約制定(1971年)後今日までの40年間を踏まえて」、「これからの40年後の湿地を想像しつつ自分の行動を考える」をテーマとしてグループごとにワークショップ形式で話し合いを進めました。

5グループがそれぞれ意見を出し合い、グループ毎に意見をまとめました。出された意見・提言等には、ほぼ同様の趣旨の2意見があったため、事務局でこれら2意見を一つにまとめ、以下の4点に整理しました。

  • 私たち・僕たちはゴミ拾いをやって湿地を守り、外来種を減らして生き物を守りたい。
  • 全ての人間が自然に関心を持ち、全ての人間が自然を守る努力をすることで、40年後は、泳げる漫湖にしたい
  • 湿地を守る活動を続けるために、小さい子供達にも参加を呼びかける。
  • 今までやってきた環境保護の取組が40年後も続いて、その結果環境が良くなっていたらいいな…

こども会議終了後、環境省那覇自然保護事務所の植田所長より、これからの活動に対する期待を込めた講評をいただきました。最後に、那覇市の仲村副市長から二日間の会議に対する慰労と感謝の言葉とともに来年の再会を祈念して、閉会といたしました。閉会後は、二日間ですっかり仲良くなった子供たちがふざけあいながらも、第3回大会での再会を約束して、15時前には解散となりました。