漫湖では、 分布の北限に近いマングローブ林の他、オオハマボウ(方言名:ゆうな)の林やヨシ原といった環境があります。マングローブ林とは熱帯・亜熱帯地域の河口や沿岸部にできる林で、塩分に対する耐性がある特殊な植物が生育しています。漫湖のマングローブ林はほとんどがメヒルギで、一部ではオヒルギとヤエヤマヒルギもみられます。
また、植物は漫湖に生息する動物たちの土台となる環境を形づくります。マングローブ植物の根元には底生生物が住んでいますし、満潮時には樹上を野鳥が休息地として利用しています。このように植物は漫湖で生活する多くの生きものの活動を助け、豊かな環境を作っています。